2020.12.7 Mon
第52回くまもと起業家ねっとセミナー「こうし起業家ねっと」を執り行いました。
参加された皆様、新型コロナウイルス対策にご協力いただきありがとうございました!
今回は合志市で3回目の開催となり、講師には造園・販売など多方面で活躍されている株式会社 峯樹木園 会長の峯隆吉氏をお招きしました。
まず始めに司会を務める河野が挨拶をさせていただき、これまでのくまもと起業家ねっとの活動を動画で紹介、起業家ねっと 東京/広島地区代表のみのり氏や事務局顧問であるSuguru氏の挨拶のあと会がスタート。
現在は会長という立場で経営に携わっている峯氏。まずご自身のこれまでの経歴を紹介していただきました。
この事業を始められたきっかけは高校卒業後、今の生活の中では当たり前に道端などで目にする樹木に着目し、今後は高速道路や遊園地にも樹木が増えていく世の中になるのではないかと思ったことと、合志には林業試験場もあり恵まれた環境が揃っていたことだそうです。
大事にしていることは「気付き」と「出会い」。気付いて行動することによって出会いも自然と生まれてくると語られていました。
50年前の生活では樹木を畑の端に植えたりする感覚が当たり前で、最初はどうしたらいいかわからずいろんな機関に相談しに行かれたそうです。
それから時代の流れと共に予想していた場所に樹木が増えていき、海の上でも作物ができる!と沖縄に行って木を植えたり、福岡ではけやきを植えたりと様々な地域で生産が増えていきました。
また、無駄なことは0にしたいという思いから炭の生産も始められ、炭の世界にもいろんなものがあり木を通してたくさんのことを学んでベトナムや中国、台湾などに世界輸出も開始したそうです。
「出会いがなければ気付きもない」。そういったマインドを持っていないとその道に進めなかったとおっしゃられていました。
次に何を考えたらいいかと試行錯誤を繰り返しながら約20年前に「健康」に注目されたそうです。
健康で食べ物が美味しければ良いのではないかと桑の生産を開始され、健康の元となるカルシウムや鉄分、ミネラル成分が豊富に含まれていることから饅頭やたい焼きの原料として生産を開始。
それから桑でもっと何か出来ないかと考えた時に養蚕業に注目されました。
繭から生まれるシルクは生地としても有名ですが、ほぼ100%たんぱく質なので医薬品としても使用されています。
造園業から養蚕業まで幅広く活躍されているのでテレビで特集された映像などもあり、参加者の方々も興味深々のご様子でした。
今後も何千種類もある桑の葉のより成分が高いものを見つけたい、いろんな商品を作りたい、若い人と話して知識を高め頭を柔らかくしてもっと出会いを増やしたいなど会長になっても意欲的に活動したいと抱負を語られました。
質疑応答では、長年事業をやってきた感覚や原動力、どうやって繋がっているのかやどこにどのように相談しているのかなど数多くの質問が飛び交い、貴重な回答をされていたので参加者の皆さまにはとても勉強になったのではないかと感じます。
その後、合志市商工振興課の宮崎氏から合志市在住の方向けに創業支援の説明があり、まだまだ周知されていないので少しでも広がるようにと紹介がありました。
合志市で起業をお考えの方は1度ご相談していただくと手厚い支援がありますので、ぜひご活用ください!
最後にSuguru氏からの総括。
「自然相手だから難しい部分はありますが疑問点を探し出し突き詰める点では経営と同じ。ほとんどの人は軸がぶれやすいですが1つのことから健康に行き着くという考えが素晴らしかった。時間はお金では買えません。先駆者の経験値はとても貴重でその上で自分達が成り立っている。私自身もいろんな物が使えないかと試行錯誤しているので今日は非常に勉強になりました。」とのコメント。
「再度拍手を!」と峯氏に会場から大きな拍手が送られていました。
そして集合写真。
今回は全国の中でも数少ない業種についての講話だったのでとても有意義な時間になったのではないかと思います!
1つのことから考えを広げていく点ではご参加いただいた皆様にも勉強になったのではないでしょうか。
今後の予定といたしましては12月18日に
・起業家ねっとランチ会
・くまもと起業家ねっと ビジネスサロン
・起業家ねっとアウトプット会(びぷれすイノベーションスタジオ)
の開催を予定しておりますので、お時間がありましたらご参加よろしくお願いいたします。
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