夜中に時間をかけてサイトを作り上げた。デザインも気に入っている。公開してから3ヶ月——でも問い合わせは、ゼロ。
これは特別なケースじゃありません。「作ったのに動かない」は、ウェブサイトでよくある話。熊本・九州で事業を営む中小企業・個人事業主の方にとっても、他人事ではないはずです。
問題はたいてい、8つのどこかにあります。
ポイント1:「誰に届けるか」が決まらないと、デザインも言葉もブレる

熊本市内で整体院を営むAさんは、「とにかくきれいなサイトにしたい」とリニューアルを依頼してきました。完成したサイトはたしかに美しかった。でも、問い合わせは増えませんでした。理由は明快です——「誰に届けたいか」が決まっていなかったのです。
ターゲットが曖昧だと、デザインも、言葉の選び方も、すべてが「なんとなく」になります。30代の肩こり持ちの会社員に届けたいのか、産後ケアを求めるお母さんに届けたいのか。それが決まると、写真の選び方も、キャッチコピーも、掲載すべきメニューも、ぜんぶ変わります。
改善ヒント: まず「理想の一人」を思い浮かべてください。年齢、職業、抱えている悩み。その人が「あ、私のことだ」と感じるサイトを作ることが、すべての出発点です。
ひと言メモ: ターゲットを絞るのは、他の人を切り捨てることじゃない。「この人に刺さる」を作れれば、似た人みんなに刺さります。
ポイント2:最初の画面で「自分に関係ある」と思わせられなければ、もう終わり

工務店を経営するBさんのサイト。トップページを開くと、会社ロゴと代表挨拶が大きく表示されていました。スクロールしないと何の会社かもわからない。これ、見た人はほとんど3秒で離脱しています。
Googleの調査によれば、ページ表示が3秒遅れると離脱率は32%上昇します。「3秒」は表示速度だけの話ではありません。画面を開いた瞬間に「自分に関係ある」と思えなければ、人は次のページへと移動してしまいます。
ファーストビュー(最初の画面)には、「何を提供しているか」「誰のためか」「なぜここを選ぶべきか」の3点をシンプルに収めましょう。
改善ヒント: 今すぐ自分のサイトをスマホで開いて、スクロールせずに3秒眺めてみてください。「何の会社か」「誰のためか」が伝わりますか?
ひと言メモ: 「見てもらえれば良さがわかる」——その「見てもらえれば」の壁が、じつは一番高い。
ポイント3:「お問い合わせはこちら」だけじゃ、誰も動かない
飲食店のサイトを作ったCさん。メニューも雰囲気写真も充実していたのに、予約が増えなかった。確認してみると、予約ボタンがフッター(ページの一番下)にしか置いていませんでした。興味を持った人がどこへ進めばいいか、サイトが教えてくれていなかったのです。
人は「迷ったら動かない」生き物です。次のアクションを明確にしてあげることが、問い合わせ・来店・購入を増やす一番の近道。「電話する」「予約する」「まず相談する」——目的に応じたボタンを、ページの適切な場所に配置しましょう。ランディングページ(特定の目的に特化した1枚ページ)では、スクロールのたびにCTAボタンが目に入る設計が効果的です。
改善ヒント: 「問い合わせボタンが今いくつあるか」「どこにあるか」を確認してみましょう。ファーストビュー内・本文中・ページ下部の3箇所を目安に。
ひと言メモ: 「気になったらご連絡ください」より「まずLINEで気軽に聞く」の方が、ハードルが下がります。
ポイント4:読んでもらえる文章は、スキマ時間に「流し読み」されることを前提に作られている
士業(税理士・社会保険労務士など)のサイトに多いのが、「真面目な文章が詰まっていて読めない」問題。専門知識をきちんと書いたのに読まれない——それは内容の問題じゃなく、読まれ方の問題です。
人はウェブの文章を「精読」しません。スマホを持ちながら、移動中の隙間時間に「流し読み」しています。見出しだけ追って、気になった箇所だけ止まる。だから、見出しだけ読んでも概要がわかる構成、短い段落、太字やリストの活用が効いてきます。
改善ヒント: 書いた文章を声に出して読んでみてください。3行以上の文が続いていたら、改行や箇条書きに変えるサインです。
ひと言メモ: 「読まれる文章」を書くより「読み飛ばされても伝わる構成」を作る方が、ずっと合理的。
ポイント5:今やほとんどの人がスマホで見ている。PCで作って満足、はもったいない

美容室のサイトをPCで確認して「いい感じ!」と満足していたDさん。でも、実際に来店した客に聞くと「スマホで見たとき文字が小さくて読みにくかった」と言われました。
総務省の調査では、インターネット利用の約60%がスマートフォン経由(2024年)というデータがあります。熊本市内の個人店・中小企業を探すとき、人はほぼスマホで検索しています。PCで美しく見えても、スマホで崩れていたら意味がない。スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)を施すことで、直帰率が40%改善したケースも報告されています。
改善ヒント: 今すぐ自分のサイトをスマホで開いてみましょう。ボタンが小さすぎて押せない、横スクロールが必要——どれか一つでも当てはまれば要改善です。
ひと言メモ: 「PCでも見られるスマホサイト」を作る時代です。逆じゃない。
ポイント6:「どこの誰か」わからないサイトは、問い合わせのハードルが高い
九州内の工務店に問い合わせをしようとしたとき、スタッフの顔も載っておらず、施工事例も数枚だけ、会社の住所も探しにくい——「ここに頼んでいいのかな」と不安になったことはありませんか?
問い合わせには「信頼」が必要です。特に熊本・九州の地域密着型ビジネスでは、「どんな人が、どんな思いでやっているか」が問い合わせの背中を押します。
信頼性チェックリスト:
– 顔写真付きのプロフィール・代表者メッセージ
– 資格・許認可番号の明記(建設業許可番号、行政書士登録番号など)
– お客様の声・導入事例(可能であれば実名・写真付き)
– プライバシーポリシーの設置
– 電話番号・住所・地図の掲載
Yellow Jokeでも、制作事例やお客様の声をサイトに掲載しています。「どんな仕事をしているか」が伝わることで、初めてのご相談のハードルがぐっと下がります。
改善ヒント: 上記チェックリストを今のサイトと照合してみてください。一つ足りないだけで、信頼感は大きく変わります。
ひと言メモ: 信頼は「実績の量」じゃなく「見せ方」で作れます。
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ポイント7:最終更新が3年前のサイト、大丈夫ですか?
「サイトを公開したら終わり」と思っていませんか?熊本市内でよく見かけるのが、トップページのお知らせが数年前のまま止まっているサイト。見た人は「この会社、今も営業してるの?」と不安になります。
Googleも更新頻度を評価の一つとして見ています。定期的な更新は、検索順位の維持にも効果的です。同時に、「計測」も欠かせません。何が改善されたかわからないまま走り続けるのは、地図なしのドライブと同じです。
計測すべきKPI(指標):
– 月間PV(ページビュー):何人が見ているか
– 問い合わせ数:コンバージョンに直結する指標
– 直帰率:1ページだけ見て離脱した割合
– 平均滞在時間:コンテンツへの関心の深さを示す
これらはGoogleアナリティクス4(GA4)とGoogleサーチコンソールで無料で確認できます。まだ設定していない方は、今日から始めましょう。
改善ヒント: 月1回、GA4を開いてPVと問い合わせ数を確認するだけでも、サイトの状態が見えてきます。
ひと言メモ: 「なんとなくうまくいっている気がする」は、数字を見るまでは仮説にすぎない。
ポイント8:検索で見つかる仕組みを作る(SEO基礎)

「いいサイトができた」——でも、Googleの検索結果に出てこなければ、誰にも届きません。SEO(検索エンジン最適化)というと難しそうに聞こえますが、基本は「誰がどんな言葉で検索するか」を考えることです。
熊本市の整体院なら「熊本市 整体 肩こり」、九州の工務店なら「熊本 注文住宅 工務店」——こうしたキーワードを、ページのタイトルや本文に自然に盛り込むことが出発点です。
SEO基礎チェック:
– タイトルタグ: ページごとに異なるタイトルを設定できているか(「トップページ | 会社名」ではなく「熊本市の○○なら△△|会社名」の形が理想)
– メタディスクリプション: 検索結果に表示される120字前後の説明文。クリック率に直結します
– Googleサーチコンソール登録: 自分のサイトがどんなキーワードで表示されているかを無料で確認できるGoogleのツール。未登録なら今すぐ設定を
九州・熊本のローカルビジネスは、全国規模の大企業と戦う必要はありません。「熊本市 + 業種 + 悩み」の組み合わせで、地域の検索に強いサイトを育てることが現実的です。
ひと言メモ: SEOは「Googleに好かれること」より、「ちゃんと探している人に届くこと」を目指す方がうまくいく。
まとめ:完璧じゃなくていい。まず一つ、直してみましょう。
8つのポイントを読んで、「全部やらなきゃ」と思った方——焦らなくて大丈夫です。
今のサイトを見直して、「これは確かにできていないな」というものが一つでも見つかれば、それが改善の起点になります。ファーストビューの見直しでも、スマホ表示の確認でも、問い合わせボタンの位置を変えるだけでも。熊本・九州の中小企業・個人事業主の方にとって、サイトは24時間働く営業マン。少し手を入れるだけで、問い合わせの質と量は変わります。
何から手をつければいいかわからないときは、気軽に話しかけてください。難しい専門用語は使いません。
Yellow Joke|熊本のWeb制作会社
※Googleの離脱率データはGoogle/SOASTA Research, 2017。総務省スマートフォン利用率は令和5年通信利用動向調査より。
