手書きのブラックボードに、メニューも営業時間も想いもぎっしり。でも、通行人は歩く速度を落とさずに通り過ぎていきます。店先の看板、「読まれる前提」で書いていませんか?
通行人が看板を見るのは、歩きながらの数秒だけ
店頭看板は「立ち止まって読むもの」ではなく、「歩きながら目に入るもの」です。一般に、通行人がお店の前で入るかどうかを判断するのは3〜10秒程度と言われています。その間に読めるのは、せいぜい大きな文字1〜2行。小さな文字で書いた10行の説明は、ほとんど背景と同じ扱いになってしまいます。
ひと言メモ:看板を5メートル離れた場所から歩きながら見て、何が読めるか試してみましょう。

書くのは「全部」ではなく「1つの理由」
看板の役割は、お店の説明ではなく「入ってみる理由」を1つ渡すことです。ある定食屋さんでは、メニュー8品を並べていた看板を「今日の日替わり 鶏南蛮 850円」の1行と写真だけに変えたところ、昼の新規客が目に見えて増えたそうです。情報を減らす勇気が、かえって伝わる力を上げます。
ひと言メモ:「今日いちばん食べてほしい1品」「初めての人向けの1メニュー」から選ぶと迷いません。
不安を消す一文が、入店の背中を押す
初めてのお店に入れない理由の多くは「値段がわからない」「中の雰囲気が見えない」という不安です。ある美容室では、看板に「カットのみ 4,400円〜/当日予約OK」と添えただけで、飛び込みの問い合わせが増えました。価格の目安、所要時間、一人でも大丈夫か。この3つのどれかを書くだけで、ハードルはぐっと下がります。
ひと言メモ:よく聞かれる質問を1つ、そのまま看板に書いてしまうのが近道です。

看板とスマホをつなげて、「あとで来る人」も逃さない
その場で入らなくても、気になった人はスマホで店名を調べます。看板に店名を大きく書き、Instagramや予約ページへのQRコードを小さく添えておけば、「今日は無理だけど今度行こう」というお客様をつかまえられます。Yellow Jokeでも、看板・チラシ・ホームページのデザインを揃えて「見た瞬間に同じお店だとわかる」状態づくりをよくご提案しています。
ひと言メモ:QRコードの先は、トップページではなくメニューや予約画面に直接つなげましょう。
店先の看板は、毎日いちばん多くの人に見られる「無料の広告」です。書き足すより、削って絞る。まずは明日の朝、看板の文字を半分にするところから始めてみてください。
